ディック世界の入り口で

ちょっと前のニュースですが、

http://japanese.engadget.com/2006/02/15/pkd/

作家フィリップ K. ディックをモデルに作られ、ディックの著作と伝記から構築されたAI人格を持つアンドロイド"Phil"が輸送中に失踪、製作元のHanson Robotics社では現在目撃情報を募集しています (注:本当のニュースです)。

失踪って、逃げ出したんじゃないでしょうがw

ディックの邦訳はほとんど読みましたが、今回の失踪事件に近いのは「あなたを合成します」でしょうか。(新訳「あなたをつくります」)

リンカーンのシミュラクラが出てくるやつ。

あなたをつくります (創元SF文庫)


ディッキアン(ディック愛好家)を名乗るほどマニアではないですが、ディックは一番好きな作家です。

若い頃から読んでますが、ディックの作品世界の様な現実崩壊感というか、非現実感を実際に感じる事は皆無でした。

・・・最近までは。


このところ頻繁に非現実感に襲われるようになりました。

襲われるは大げさだけど、何というか、リアルな感じが希薄になる瞬間があります。

大抵は休み明けの月曜日。

仕事の合間にふと、自分に娘がいる現実が妙に嘘っぽいというか、バーチャルに感じられる事があります。

恐らく土日に一緒にいる時間が長いので、その反動がそう思わせてるのだろうと自己分析しているんですけど、毎週のようにあるとねぇ・・・


時々思うのですが、父親になった自分というのは、平行世界に居る無数の自分の中でも希有な存在なのではないかと。

平行世界に居る無数の自分に集合無意識みたいなものが存在して、マイノリティな自分は時として疎外感を感じてしまい、それが非現実感となって表れるんじゃないか・・・と。


ちょっとおかしくなりかけてますかねw

自覚があるうちは大丈夫ともいえますがw


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