エスパーニャ(手品の兄弟風)
先日「志摩スペイン村」へ1泊旅行に行ってきた。
知らない人もいるかも知れないが、「志摩スペイン村」はスペインをテーマにしたテーマパークだ(日本語が変だ)
厳密には宿泊・温泉施設を含めて「スペイン村」、テーマパーク施設は「パルケエスパーニャ」ちゅー名前。
ま、ぶっちゃけたハナシ、中身はディズ○ーランドのパクリ、和製ディ○ニーランド。
・・・スペインなのに和製、ワケがわからないとです。ヒロシです。
正直、大して期待してなかったんだよね、行くまでは。
でも、アトラクションとか思った以上にちゃんとしてた。
しかも土日だというのに、待ち時間がほとんどゼロ(笑)
そういう意味では時間あたりの満足度は本家より上だなぁ。
いまは愛知で万博やってるから、そっちに客とられてるのかも知れないケド、「経営、大丈夫かな?」って心配。
2日目の午前、キャラクターショーを見た。
三重子は以前、東京の某有名劇団にいた。
いつかブロードウェイに立つ日を夢見て。
しかし、現実は甘くはなかった。
ダンスや芝居には自信のあった三重子だったが、彼女の実力は入団が許されるギリギリのレベルだった。
とてつもなく上手い同期が何人もいた。
バックダンサーとして壇上に上がれる事すらまれだった。
半ば逃げ帰るようにして地元へ舞い戻ったのが去年の春。
両親は何も言わず暖かく迎えてくれた。
ある時、引きこもりがちな三重子を見かねた両親は、気晴らしになればとスペイン村に誘った。
楽しげに踊るダンサーを見て、三重子の中で消えかかっていた何かが瞬いた。
『やっぱり私にはこれしかない』
今日はキャラクターショーの初舞台。
『まだ名前のない脇役だけど、舞台で演じられるだけで私は幸せ。見てくれる人たちの笑顔があれば、それだけで満足』
三重子は力の限り演じ、踊った。
その日、笑顔の観客の中に涙ぐむ両親がいる事に三重子はまだ気が付いていなかった。
そんな想像(てか妄想)しながらショー見てたら、自分の娘にオーバーラップしてきて
涙が出そうになりました
三木鼠なんかのキャラクターに特別な思い入れがない人には断然お勧めです。