物凄い販売スキルをもつ団子売り

物凄い販売スキルをもつ団子売りの女の子がいました。

アピタの食品売り場のレジを抜けた所に、

お好み焼きとみたらし団子を売ってる屋台が出てたんですが、

そこにいた売り子の女の子が凄かったです。


・購買客の見極めが凄い

その日、娘(幼稚園児)のおやつタイムがおそかったんで、

晩飯兼ねてマックにしたんです。

でも腹持ち良くないから、結局帰りがけ小腹が空くわけ。

そんな時、団子のいい臭いがするから、

ちょっと買って帰ろうってなったワケです。

「冷めても硬くならない美味しい団子、いかがですか~」

まぁ、普通に呼び込みしてるように聞こえました、最初は。

で、見たら広島焼きも売っていて、これなら晩御飯代わりに

良いかなと思った矢先、

「広島焼きいかがですか~、

お野菜もたっぷり入ってごはん(の代わり)にも良いですよ~」

と、売込みしてきた。

我が家が晩御飯代わりに買おうとしてる事、

まぁ、時間帯からして推測出来なくもないけれど、

野菜がたっぷりという事をアピールして、

晩御飯をお好み焼きで済ます罪悪感?を緩和させてたのが凄い。


・計算が速い

「じゃあ、広島焼き1つと、ごへい団子3つ下さい」

そうオーダーすると間髪いれず、

「ありがとうございます、1074円になります」

と合計金額を出してきた。

答えながら、すでに広島焼きをパックに入れ始めていたので、

計算機は使ってはいないハズ。

早見表が見えないどこかに貼ってあるとしても、

一瞬にして該当金額を割り出すのは至難の業。

恐らく暗算ではじき出していたんだと思わます。


・次のお客も見逃さない

ウチの団子を包んでいる間も、

「後ろのお客様、お決まりでしたらお伺いいたします」

と、実にタイミングよく聞いていた。

ドンくさい店員だと、

1組1組片付けないと処理出来なかったりするけど、

この子は違った。


・とどめのセールストーク

そんなマルチタスクをこなしつつ、

「お団子、タレいっぱい付けときますね、美味しいですからね」

と、すでに売った商品に対し、付加価値を付け、

顧客に『いい買い物をした』気分にさせてくれる。


近年、何かを買う際に、これだけ販売スキルが高い店員にあったためしがありません。

例えて言えば、豊臣秀吉が貧乏寺で石田三成を見出したエピソードの様です。

私が経営者なら、間違いなくその子をスカウトしてたと思います。

あの、販売スキルを見るためだけにもう一度買いに行こうかと思ってるくらいですから・・・