日本人はアンドロイドの夢を見るか?
不二家の事件で、
「雪印の二の舞」
と言われていますが、私の注目する事柄で決定的に違う点が一つあります。
それはキャラクター
「ペコちゃん」
の存在です。
本来、企業のイメージアップの為に作り出された「広告」にすぎないモノに対して、
「かわいそう」
という同情の声が聞かれます。
日本には「やおよろずの神」といわれる様に、すべての物に神様が宿っているという考えがあります。
物に魂が宿るという考え方が根強いせいでしょうか。
それが無機物に対して、感情移入度の高い国民性となって表れているように思います。
その最たる例がアニメやキャラクター。
そして、もう一つはロボットです。
ロボットを日常生活のパートナーと捉え共存の道を模索しながら開発している国は日本だけじゃないでしょうか。
この二つが奇しくも今後の日本経済を支える大きな柱になろうとしています。
フィル・ディックの名著、
では、人間とアンドロイドを区別する検査方として、感情移入度を測ります。
アンドロイドは感情移入出来ない、逆に感情移入出来る事が人間を人間たらしめている最大要因であるというディックの思想がよく表れています。
そういう意味では、日本人は実に人間的な民族ともいえますね。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
- 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 70人 クリック: 769回
- この商品を含むブログ (443件) を見る